国債、株式、不動産・・・
どの金融商品に投資するにしても、最も重要視されるのは、利回りでしょう。
利回りが良ければ良いほど、得られるリターンは大きく、資産は増えていきます。
これはソーシャルレンディングでも言えることで、高利回りの案件ほど人気が高く、応募が集まりやすい傾向があります。
その中でも、利回りが10%を超えるものは、圧倒的な人気を誇り、公開後1日も経たずに即満額成立ということも珍しくありません。
今回は、20以上あるソーシャルレンディングサービスの中で、10%以上の利回りが期待できる案件を扱うサービス営業者をご紹介したいと思います。
目次
オープン記念ファンドは狙い目!?
どのサービスにも言えることは、オープン記念ファンドは狙い目だということです。
オープン記念ファンドとは“サービスが新しく開始する時に募集する、最初の募集ファンド”を指します。
一番最初のファンドは、誰にとっても魅力的でなければいけません。そのため、利回りが10%を超えることも多い傾向があります。
また、高利回りなだけでなくサービスを成功させ、投資家の信頼を得るためにも、絶対に失敗してはならない案件のため、デフォルトリスクが限りなく低い案件であることが多いと予測されます。
サービスを運営する会社が、しっかりとした会社かどうか確認がとれれば、オープン記念ファンドは非常においしい案件と言えるでしょう。
キャンペーンファンドが熱い!?
キャンペーンファンドとは“各サービス営業者が独自で行ういつもより条件の良いファンド”のことです。
例えば、「maneo」では、”夏のボーナスキャンペーンローンファンド”というように、季節ごとにキャンペーンファンドを公開することがあります。
その他にも、”成立ローン〇〇億円突破記念”のようにキリの良い累計調達金額達成時や、イベント時などに、キャンペーンファンドを組成することもあります。
”利回りが良いこと”、”担保がついていること”、”安定していること”、など、
ファンドによって条件の良さは異なりますが、いつもより注目の集まるおすすめ案件です。
平均利回り10%超え!特に利回りが高いソーシャルレンディングサービス3社を比較
2017年5月においてもっとも平均利回りの高い3社はこちらになりました。
・Green Infra Lending(グリーンインフラレンディング)
・CrowdCredit(クラウドクレジット)
・Trust Lending(トラストレンディング)
Green Infra Lending(グリーンインフラレンディング)
2016年9月にサービスがスタートしたGreen Infra Lending(グリーンインフラレンディング)。
再生可能エネルギー事業に特化したソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは10%〜14%と、ソーシャルレンディング業界一高く、平均予定利回りは12%を超えています。
キャンペーンファンドになると、利回りは13%を超えることもあるので、より魅力的です。
太陽光発電事業、バイオマス発電事業、小水力発電事業、海洋温度差発電事業の4つの投資先があり、
主力は、太陽光発電事業の“メガソーラーローンファンド”です。
自然エネルギー発電事業は、まとまったお金が必要なので、十数回に分けてファンド募集を行っています。
もちろん、基本的に全ての案件に担保は付いていますが、デフォルトリスクを減らしたい方は、
投資する際は、同じ案件には投資せず、分散投資を心がけた方がよいでしょう。
運用期間は、12ヶ月前後のものが多いですが、中には短期、長期のものあり、
利息は低いが短期のもの(とは言っても11%)、運用期間1年前後で利息が高いものから埋まっていく傾向があります。
最小投資額は、5万円からとなっています。
ただ、投資履歴を見ると少額よりは数十万円の投資が多く、百万円以上を一度に投資されている方も多いようです。
なので、投資初心者だけでなく、ある程度まとまったお金を運用したい方にも人気だと言えます。
平均利回り | 12.0%以上 |
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累計調達総額 | 38億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 5万円~ |
詳細を見る公式サイトを見る
グリーンインフラレンディングは、サービス開始から1年も経っていませんが既に累計調達金額は40億円にも届きそうで、今最も勢いのあるサービスの内の1つと言えます。
CrowdCredit(クラウドクレジット)
2014年6月にサービスがスタートしたCrowdCredit(クラウドクレジット)。
新興国を中心とした海外投資に特化したソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りの平均は11%に近く、ソーシャルレンディングサービスで最高率、14.7%も利回りがある案件を募集したこともあります。
海外投資案件を扱っているということで、為替変動によって更なる利益を得ることができます。
ただし、その場合、円安に振れてしまうと逆に利益を減らすことになるので注意が必要です。
なので、為替変動の影響を受けたくない方は、”為替ヘッジあり”の案件を選ぶと良いでしょう。
どれも高利回りではありますが、中でも、
・カメルーン中小企業支援プロジェクト
・【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド
の2つの案件は、特に利回りが高く、12%前後が大半。中には13%を超えるものもあり、非常に人気があります。
反対に、”個人向けローンファンド”は、担保がなくリスクがあるという理由で、
”利回りが低いもの”は海外投資案件にも関わらずリターンが少ないという理由で敬遠されがちです。
運用期間は、6ヶ月程度の短期のものから、3年以上の長期のものまであり、長期のものに関しては、”金利均等返済”を採用しており、毎月々、元本と利息を受け取ることが可能です。
最小投資額は1万円ですが、内容、利回り、運用期間、為替ヘッジなどから総合的に案件を判断する必要があるため、
投資初心者にはあまり向かないかもしれません。
リスクを十分に考慮した上で高利回りを得たい方、利回り+為替差益を得たい方、案件の選別が得意な方など、投資上級者におすすめのサービスです。
平均利回り | 10.0%以上 |
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出金手数料 | 無料 |
最小投資額 | 1万円~ |
trustlending(トラストレンディング)
2015年10月にサービスがスタートしたTrust Lending(トラストレンディング)。
不動産担保の事業性ローンを中心に案件を扱っているソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは、4〜12%ですが、平均は10%を超えています。
ここ最近募集された案件は、少し利回りは下がりますが、それでも8%前後と高利回りを保っています。
流動資産担保付ローンファンド、不動産担保付ローンファンド、債権担保付ローンファンドの3つのファンドがあり、
不動産担保付ローンファンドが最も人気が高く、募集も多いです。
担保不動産は、流動性が高い一等地。評価額も十分の案件が多いので、安定性に定評があります。
運用期間は、12ヶ月を超えるものが大半。一度お金を出資してまえば再投資を考える必要もないので、
長期的に資産を運用することができます。
最小投資額は、10万円から。
他と比べると少々高めからの設定してありますが、預託金口座を設けていないため、利息は毎月直接投資家の銀行口座に振り込まれます。
案件募集開始してから1時間も経たないうちに満額成立することも、少なくありません。
そのため、トラストレンディングを利用したい方は、随時公式ホームページなどで募集案件をチェックする必要があります。
平均利回り | 10.0%以上 |
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累計調達総額 | 18億円 |
最小投資額 | 10万円~ |
平均利回り9%以上のソーシャルレンディングサービス5社を比較
・CrowdLease(クラウドリース)
・GAIA FUNDING(ガイアファンディング)
・Lucky Bank(ラッキーバンク)
・AMERICAN FUNDING(アメリカンファンディング)
CrowdLease(クラウドリース)
2016年2月にサービスがスタートしたCrowdLease(クラウドリース)。
飲食店やパチンコなどのアミューズメント事業者に対し、貸付などを行うローン会社へ融資を行っています。
予定利回りは5%〜8%と公式サイトにはありますが、実際は利回り10%の案件が大半で、平均利回りは9.8%もあります。
すべての案件が、リース物件や日々の売上、不動産や設備・パチンコ台などの動産の担保付きで、保証が付いているものも大半です。
また、パチンコ業界では支払いが滞ると次からの台の仕入れが困難になるため、支払いの遅延リスクが少なく、安定して資産を運用することが可能です。
運用期間は、最短で1ヶ月から12ヶ月を超えるものがあり、どのような投資スタイルにも合います。
最小投資額は2万円からです。
サービスがスタートして1年ほどで累計調達金額は28億円を超えており、ほとんどの案件が満額成立していることから今最も人気のあるサービスの1つと言えます。
他社とは違う投資内容ということで少し不安に感じる方も少なからずいるでしょうが、調べてみるとかなり安定していることが分かります。
そのため、経験問わず全ての投資家におすすめしたいサービスです。
平均利回り | 9.8%以上 |
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累計調達金額 | 28億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
GAIA FUNDING(ガイアファンディング)
2015年10月にサービスがスタートしたGAIA FUNDING(ガイアファンディング)。
アメリカ不動産投資案件を担保付きで提供しています。
予定利回りは5%~11%とありますが、平均利回りは9.5%を超えており、キャンペーンファンド時には11%の案件を募集しています。
通常であれば海外投資案件は、外貨建てで行うので為替変動に影響を受けます。
ただ、ガイアファンディングの案件は全て”為替ヘッジあり”なので、為替リスクが発生せず安定して利息を受け取ることが可能です。
運用期間は6ヶ月前後のものから12ヶ月を超えるものまで多数ありますが、運用期間が短いから利回りが低い、というようなことはありません。
最小投資額は2万円からです。
初心者はもちろん、資産の長期運用を考えている方、国内案件だけでなく海外に投資することでリスクを分散したい方にもおすすめです。
平均利回り | 9.5%以上 |
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累計調達金額 | 33億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
Lucky Bank(ラッキーバンク)
2015年9月に初めてファンドの募集が行われたLucky Bank(ラッキーバンク)。
日本初の不動産に絞ったソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは6%〜10%。
ただ、平均利回りは9.5%前後で、キャンペーンファンド案件は利回り10%を超えることが多いです。
全てのファンドに不動産の担保が付いており、その不動産の大半は都内の一等地にあります。
また、第一順位根抵当権を設定している案件も多いので、デフォルトリスクが少なく安定していると好評です。
運用期間は短期のものはあまりなく、ほとんどの案件が12ヶ月を超えています。
そのため長期的に資産を運用したい方におすすめです。
最小投資額は1万円。5万円前後からはじめられる案件が多く、出金手数料も無料なことから投資初心者にも人気があります。
初めてファンドを募集してからまだ2年も経っていないのに、現時点での累計調達総額は89億円。
凄まじいスピードで急成長を続けており、今最も注目されている、人気サービスの1つです。
ソーシャルレンディング初心者の方にも人気のあるサービスだと言えます。
案件はもちろん全て満額成立。それどころか、募集を開始して数分後には全額調達してしまうことも珍しくありません。
そのため、ラッキーバンクでの投資を希望する方は、公式サイトやTwitterなどで発信される新案件の情報を随時チェックすると良いでしょう。
平均利回り | 9.5%以上 |
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累計調達金額 | 89億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 1万円~ |
AMERICAN FUNDING(アメリカンファンディング)
2016年7月にサービス開始したAMERICAN FUNDING(アメリカンファンディング)。
こちらもガイアファンディングと同じく、アメリカの不動産に特化したソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは5%〜10%。
平均利回りは9%を超えており、オープン記念ファンドでは10%の利回り案件を出していました。
不動産投資に絞っており、全てのファンドに不動産担保、為替ヘッジが付いています。
テキサス州、カリフォルニア州を中心に案件を扱っており、特にカリフォルニア州は不動産の需要が高いため安定しており、人気があります。
運用期間は、最近の傾向だと1年未満のものが多く、分散投資に向きでしょうか。
1つ1つの案件の募集金額が他社より少なく、1000万円以下の場合が多いです。
その為、人気があるカリフォルニア州の不動産投資案件などはすぐに調達達成します。
最小投資額は2万円から。
累計調達金額は3億円程度ですが、maneoマーケットグループの1つであるため、これからに期待がてきます。
投資初心者、分散投資をしたい方におすすめです。
平均利回り | 9.0%以上 |
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累計調達金額 | 3.5億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
平均利回り8%以上のソーシャルレンディングサービス4社を比較
・applebank(アップルバンク)
・キャッシュフローファイナンス
・さくらソーシャルレンディング
・SMART LEND(スマートレンド)
applebank(アップルバンク)
2017年4月にサービスがスタートしたapplebank(アップルバンク)。
不動産投資と一風変わった案件を取り扱うソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは8%〜10%目標と高く設定しており、平均利回りは現時点では8.3%。
ただ、サービスが始まったばかりなのでこの数字はある程度変動していくと思います。
全ての案件に担保や保証が付き、不動産投資の他に給料前払いシステム事業というものがあります。
オープン記念ファンドでの給料前払いシステム事業の担保は関連会社不動産ということでしたが、通常は、立替え資金に関しては債権譲渡担保にて保全されており、回収原資は未払賃金立替払制度により、賃金未払いリスクも2重に保全されているようなので、安全性の高い案件と言えるのではないでしょうか。
運用期間は今のところ6ヶ月未満の短期のものが多いです。
最小投資額は2万円から。
只今、オープン記念ファンド公開中なのでかなり狙い目です。
平均利回り | 8.3%以上 |
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累計調達金額 | 1億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
Cash Flow Finance(キャッシュフローファイナンス)
2017年2月にサービスがスタートしたキャッシュフローファイナンスです。
現時点での平均利回りは8.3%程度。
オープン記念ファンドも入れて大体利回り8%前後の案件が多いです。
中長期的に安定した投資案件を提供していくことを掲げており、同ローンファンドの募集時期を区切ることで短期運用者にも対応しています。
不動産投資に特化しており、業界発のコインランドリーファンドというユニークなものも取り扱っています。
運用期間は短期のものから36ヶ月のものまで様々あります。
最小投資額は2万円からです。
maneoマーケットグループのソーシャルレンディングサービスということで信頼性はあるので、今後も気になるサービスです。
平均利回り | 8.3% |
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累計調達金額 | 2億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
さくらソーシャルレンディング
2016年2月にサービスがスタートしたさくらソーシャルレンディング。
maneoマーケットグループの1つで地方企業と投資家を繋ぐことで地域活性化を目指しています。
予定利回りは5%〜10%。平均利回りは8.1%ですが、特別ファンドでは11%の案件を募集したこともあります。
北海道、近畿、中部、九州と地方事業者向けに融資を行っており、不動産から自然エネルギーなどの担保付きファンドを組成しています。
運用期間は3ヶ月〜12ヶ月の案件が多いです。
平均利回り | 8.1% |
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累計調達金額 | 2億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 2万円~ |
SMART LEND(スマートレンド)
2016年4月にサービスがスタートしたSMART LEND(スマートレンド)。
maneoマーケットグループの1つで融資事業や保証事業を営む企業に特化したソーシャルレンディングサービスです。
予定利回りは5%~12%。現時点での平均利回りは8%程度です。
通常時の案件はそれほど利回りは高くないですが、年末特別ファンドなどのキャンペーンファンドは利回り11%を超えています。
案件は日本国内だけでなく、香港で融資事業を営んでいる企業へも貸付を行っています。
運用期間は6ヶ月未満のものが多く、1ヶ月の超短期高利回り案件もあります。
そういった案件は家賃保証会社への貸付で一時的な立替にすぎず、家賃が保証になっているため安全性も高いです。
そのため大口投資に向いており、投資履歴を見ても数百万〜一千万円近く投資する方も珍しくはありません。
最小投資額は3万円から。
長期的に資産を運用するのではなく、超短期的に大きく投資してリターンを得たい方におすすめです。
平均利回り | 8% |
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累計調達金額 | 18億円(2017年5月時点) |
最小投資額 | 3万円~ |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
平均利回り8%以上のソーシャルレンディングサービスは12社と数多くあります。
今回詳しくはご紹介しませんでしたが、
・maneo
・LCレンディング
・オーナーズブック
に関しても利回り10%を超える案件を定期的に募集することがあります。
そちらも、随時チェックしてみると自分の条件にあった投資先が見つかるかもしれません。
また利回りが高いに越したことはありませんが、万人にオススメできるということはなく、あくまでも投資をする際の”目安”に過ぎません。
中にはソーシャルレンディング自体をオススメしない場合もあります。
参考 要注意!ソーシャルレンディングをオススメしない3つのパターン
ソーシャルレンディングにおいて、利回りは投資基準の1つとして大事な判断材料です。
どのサービスもそれぞれ異なった特徴があるため、自分の投資スタイルに合わせて営業者や案件を選んでいただければと思います。