オーナーズブック

よくわかるオーナーズブック!会社の特徴、評判・口コミ、延滞・遅延・貸し倒れ情報

オーナーズブックのここがポイント!

オーナーズブックの魅力は、とにかくリスクが低いことと、担保設定がしっかりしていること、利回りが安定していることの3つです。順番に説明していきましょう。

  • 全ての案件で不動産担保が保全されている
  • 経営陣をはじめ不動産のプロが多数在籍、担保査定が確実
  • サービス開始以来貸し倒れ・延滞ゼロ
  • 利回り4.5%~5.5%。高くも低くもないが安定している
  • 人気が高く、なかなか投資できないことも

全案件で不動産担保が保全される

オーナーズブックの最大の特徴は、全案件が「不動産担保付き」の案件であることです。

不動産担保付きの案件は、よその事業者でも定期的に募集されますが、全案件が担保つきという事業者はなかなかありません。

したがって、他の事業者よりもデフォルトリスクが小さいのが特徴となっています。

担保が設定されている分、利回りは多少低くなってしまいます(平均4.8%)が、不動産担保付きの案件のみと比較すると、利回りは平均よりも高くなります。

また、物件が想定値よりも高く売却できた場合など、利回りが高くなるケースもありますので、「ローリスク・ミドルリターン」な投資が可能といえます。

不動産のプロが多数在籍、担保査定が確実

オーナーズブックを経営するロードスターキャピタル株式会社は、ソーシャルレンディング事業のほかに不動産投資事業やコンサルも請け負う、不動産のプロフェッショナル集団でもあります。

組織の設立メンバーである岩野氏・森田氏・中川氏は、共にゴールドマンサックスで10年勤めた仲であり、岩野氏と森田氏は不動産鑑定士、宅地建物取引士の資格を保有しています。

実際に2012年の設立以来順調に業績を伸ばし続け、2017年9月28日にはマザーズ上場を果たしました。

こうした豊富な実績・高度な専門性を備えたトップが中核となり、組織を回しているわけですから、他の業者にはない「不動産投資における専門性の高さ」は他社の比ではありません。

ご存じの方も多いと思いますが、不動産鑑定士は司法試験や公認会計士と並んで三大国家資格のひとつと言われる難関資格です。

これにより、担保査定や案件の審査はほぼ確実かつ厳正なものとなっています。

サービス開始以来貸し倒れ・延滞ゼロ

2014年のサービス開始以来、貸し倒れはおろか延滞さえ1件も起きていません

ソーシャルレンディング業界では、大手のmaneoやSBI、クラウドバンクでも1度以上の延滞を起こしています(貸し倒れはゼロ)。

にもかかわらず、一度も延滞を起こしていないのは、融資企業の審査が厳格であることと、スタートアップ企業などリスクの高い企業に融資をしないサービス運用が功を奏しているのでしょう。

貸し倒れはともかく、延滞は正直なところ防ぎようがない部分ではありますから、これら事業者の審査体制に特別不備があるわけではありません。

また、仮に延滞が起きても不動産担保が全案件に設定されている以上、オーナーズブックのデフォルトリスクは非常に小さいと考えられます。

こうした実績があるため、ローリスクで確実に配当を受け取りたいなら間違いなくおすすめできるサービスです。

利回り4.5%~5.5%で安定

現在の平均利回りは、全案件総合で約4.8%程度です。

他のソーシャルレンディングサービスでは平均利回りが6%を越えているところもあることを鑑みると、業界全体で見た利回りは低めです。

ただし、「不動産担保付き」の案件のみで比較すると利回りはむしろ高い傾向にあります。

加えて、前述のように延滞事故が一度も起きていないことを鑑みると、注目すべきは利回り自体よりもその安定性でしょう。

現在の案件ベースでいえば、利回りは4.3%~5%程度の案件がメイン。

この利回りをローリスクで運用できる事業者として考えると、高利回り案件にはない価値を見出せるかと思います。

人気のため投資できないことも

上記4つの要素から、現在オーナーズブックの人気はうなぎのぼりとなっています。

特に、上場が発表された2017年9月以降の伸びはすさまじく、一時期は案件の募集が始まるとサーバーが重くなり、すぐに埋まってしまうといった事態も発生しました。

良いことではあるのですが、人気が高すぎてなかなか投資できないという状況は投資家にとって快適なサービスであるとはいえないでしょう。

案件数の拡大が待たれます。

オーナーズブックの特徴

ロードスターキャピタル株式会社が運営するオーナーズブックは、「不動産投資案件」に特化したソーシャルレンディングサービスです。

全案件に担保が設定されているため、リスクを抑えつつ堅実な投資ができるのが特徴的。

また、ホームページ上で財務状況も公開されており、設立以来順調に収益を伸ばし続けていることが把握できます。

このようなオープンな姿勢や、経営体制やサイトのわかりやすいつくりから、非常にクリーンな会社であるという印象を受けます。

投資家向けに、セミナーも実施しているため、初心者でも取っつきやすい事業者であるといえるでしょう。

株主構成

株主構成は、以下の通りとなっています。

  • Renren Lianhe Holdings:36.56%
  • 岩野達志氏(同社代表取締役社長):16.07%
  • 森田泰弘氏(同社代表取締役副社長)14.45%
  • 中川由紀子氏(同社取締役):3.25%
  • SBI証券:1.95%
  • 野村證券:1.71%
  • カカクコム:1.03%
  • 松井証券:0.96%

大株主であるRenrenは、中国のIT企業として2012年の設立当初からロードスターキャピタルに出資しています。

「中国のIT企業がなぜ日本の不動産会社、それもスタートアップ企業に出資したのか」について、詳しい経緯を調査したところ、岩野氏のインタビュー記事にて直接回答されていました。


ある時、後輩に中国人の投資家を紹介されました。それがRenrenの社長だったんです。「日本の不動産に興味があるらしいから相談相手になってほしい」と頼まれたのが始まりです。
(中略)
彼ら自身は不動産の目利きができないから、日本の不動産ではなく不動産会社そのものを買いたい、という話になったんです。ただし、日本では売りに出ているような不動産会社は稀有であり、その結果、我々の会社を買いたいという話になりました。当時の我々にはそれほどアセットもありませんでしたし、買っても仕方がないと話したのですが、結局、彼らが10億円で当社の株式の約半分を取得し、大株主になりました。
引用:https://signifiant.jp/articles/loadstarcapital1/

記事中では、このRenrenの出資がきっかけで「不動産×IT」に着目するようになり、その結果クラウドファンディングサイトである「オーナーズブック」が誕生した、とも述べています。

Renrenとの出会いがオーナーズブックを生んだ、と言っても過言ではないでしょう。

なお、その他の主要株主は証券会社を中心に構成されています。

運営体制

オーナーズブックの運営は「ロードスターキャピタル」と子会社の「ロードスターファンディング」2社が連携する体制で行われています。

具体的な役割分担は、以下の通り。

  • ロードスターファンディングが投資家から預かった資金の管理・企業への貸付を担当
  • ロードスターキャピタルが全体の運営を行う

ソーシャルレンディングの運営は、投資運用業や第2種以上の金融商品取引業への登録のほか、貸金業者登録も必要となってきます。

したがって、業務ごとに子会社化することでスマートな運営を行っています

手数料

手数料は、投資口座からの払い戻しにかかる300円(税別)を除けば完全に無料

会員登録・口座開設・口座管理・案件取引などはすべて無料で利用できます。

投資口座への振り込み手数料は投資家負担ですが、これも振込手数料無料の口座をうまく使えば無料にできます。

案件の種類と特徴

利回り・運用期間・最低投資額

過去の不動産投資案件を洗って、利回りや運用期間をまとめました。

  • 平均利回り:約4.8%
  • 平均運用期間:約17ヶ月
  • 最低投資額:1万円
  • 担保あり率:99.28%(2019年2月時点)

全案件からみた平均利回りは約4.8%、平均運用期間は約17ヶ月となっています。

実際に案件を調査したところ、直近の募集案件の予定利回りはいずれも「5.0%」「4.5%」「4.2%」のいずれか。

とはいえ、全ファンド平均の数字には、不動産担保がないハイリスクな案件も含まれています。

そこを考慮すると、オーナーズブックの利回りは業界でも高いと考えて良いでしょう。

募集している主な案件

オーナーズブックは不動産投資案件が100%で、現状はすべてに担保が保全されています

運用期間は、1年1ヶ月~2年2ヶ月とばらつきがありますが、担保は4.2%~5.2%と比較的安定しています。

担保には、今のところいずれも地価の高い都内23区の物件や用地が設定されており、買い手が付きやすく価値判別もしやすい(回収がしやすく貸倒れリスクが低い)ものが多いです。

さらに詳しい案件情報は、オーナーズブックの案件ページを確認してみてください。

オーナーズブックの評判

続いて、オーナーズブックの評判をチェックしていきましょう。

投資家ブログ、メディアを中心に、実際に利用している人の間で特に多く見られた意見を、ポジティブなもの、ネガティブなものにそれぞれ分類し、まとめました。

GOOD

デフォルトリスクを抑え、ローリスク・ミドルリターンな投資が可能

徹底したリスク管理によって、貸し倒れの危険がほぼゼロに近い、安心して投資できるなどオーナーズブックに対する意見として、Web上では特にポジティブな意見が中心でした。

リスキーな投資を好まないユーザーにとって、オーナーズブックはメインの投資先として有力です、

業績・実績共に安定している

他の事業者にはない専門性によって、安定した経営、実績を持つのもオーナーズブックの強みです。

業務改善命令を受け、業務停止になる事業者もあるなか、サービス開始以降順調に売り上げを伸ばし、2017年9月にはマザーズ上場を果たしています。

安定感のある経営と、安定感のある案件によって安全性は高いサービスといえるでしょう。

1万円から投資でき、利回り4.5%以上は堅い

1万円から投資ができて、利回りも期待できることも好意的に見られています。

短期で収益を上げるのではなく、長期的に投資して安定したリターンを得ようというユーザーが、好んで利用していることが分かります。

BAD

ハイリスクハイリターンな投資には向かない

ネガティブな意見の中では、特に利回りの低さを指摘する声が目立ちました。

事実、リスクが低い分利回りは決して高くないので、高利回りで短期的に多くの収益を上げたい人には向きません。

とはいえ、不動産担保付き案件の中での利回りは高い方ですし、リスクも込みで考えればローリスク・ミドルリターンでパフォーマンスは高いです。

投資において、利回りとリスクはトレードオフの関係にありますから、悪い面というよりは相性の問題でしょう。

ハイリスクハイリターンな投資がしたい方は、他の事業者を利用するのがよさそうです。

人気が高く投資できないことがしばしば

前述のとおり、オーナーズブックは現在需要と供給が少々釣り合っていない状態にあります。

具体的にいえば、人気が高すぎて募集がすぐに埋まってしまうのです。

人気があるというのは喜ばしいことですが、競争率が高いということは「投資できない」可能性が高いということに繋がります。

事実、Google検索のサジェスト(関連ワード)においても「案件 少ない」「買えない」が上位にのぼることがあります。

すべての投資家が投資できるよう、案件供給の増大が待たれます。

不動産市場に深くかかわっているためリスクは避けられない

不動産市場は、地価の変動や景気の影響をもろに受ける市場です。

オーナーズブックおよびロードスターキャピタルは、100%不動産投資案件ですから、何かがあった場合のリスクヘッジがしにくい立場にあります。

もちろん、そうしたリスクも込みで運営していることは決済書類上でも述べています。

が、不動産自体のリスクと直結していることは投資家サイドも認識しておかねばならないでしょう。

口コミでも、こうした不安定さを懸念する声は少なくありませんでした。

口座開設方法

口座開設には、「会員登録」をしたのち、個人情報や本人確認証明書類をもとに審査を受けて「投資家登録」を行う必要があります。

すべてWeb上で完結しますので、他の事業者と並行して登録を済ませていきましょう。

口座開設の条件

口座開設は、申請時点で20歳以上~75歳未満の人であれば誰でも可能です。

審査内容は開示されていませんが、主に収入面や貯蓄など「投資させても問題ない人かどうか」を判断されます。

なお、法人の口座についてはお問い合わせフォームによる個別対応で開設できます。

準備するもの

口座開設には、連絡用のメールアドレス(Facebook ID、Yahoo! JAPAN IDでも可)と、本人確認書類が必要です。

ソーシャルレンディングへの登録には、いずれも本人確認書類が必須となりますので、あからじめ撮影して準備しておきましょう。

  • メールアドレス(Facebook ID、Yahoo! JAPAN IDでも可)
  • 本人確認書類

オーナーズブックでは、以下の書類が本人確認書類として認められます。

  • 運転免許証(表面・裏面)
  • マイナンバー個人番号カード(顔写真のあるもの)
  • 健康保険証(住所記載のあるもの)
  • パスポート(顔写真ページ・住所記載ページ)
  • 運転経歴証明書(表面・裏面)
  • 在留カード(表面・裏面)
  • 特別永住者証明書(表面・裏面)

本人確認書類は、スマホで撮影した画像ファイル(jpg、png、jpeg形式)でも、スキャンしたファイル(.pdf)でもかまいません。

なるべくサイズは大きめで、文字がハッキリ読めるものを準備しましょう。写りが悪いと再提出を求められる可能性があります。

また、pdf形式のファイルの場合、単一ページのもののみ有効で、2ページ以上にわたるpdfは利用できませんので注意してください。

これらを準備すれば、投資家登録までの用意は完了です。

具体的な流れを説明していきましょう。

<トップページからメールアドレス、Facebook ID、Yahoo! JAPAN IDで会員登録>
トップページの「会員登録」から、会員登録ページに進みます。

Facebook IDやYahoo! JAPAN IDがあれば、そちらを利用するのがおすすめ。

メールアドレスでの登録は、自動返信メールを受け取ってリンクを経由して登録する形になります。

<氏名、パスワード、秘密の質問を入力して会員登録完了>
会員登録画面では、氏名・パスワード・秘密の質問を入力する必要があります。

他のソーシャルレンディングサービスを利用している場合、パスワードは同じものにしないようにしましょう。

<「投資家申請」から、個人情報、支払い用パスワード、投資経験の有無などを入力>
会員登録が完了すると、個人ページにログインできるようになります。

ただし、このままではまだ案件に投資することはできません。

投資するには、本人確認書類を提出・審査を通過して「投資家登録」まで済ませる必要があります。

マイページの「投資家申請」から、申請に必要な個人情報や支払いパスワード、投資経験の有無などを入力していきましょう。

<入力内容を確認し、本人確認書類を提出>
入力内容を確認し、間違いがなければ続いて本人確認書類の提出に移ります。

上述した本人確認書類をアップロードし、プレビュー画面でファイルが正しく表示されているかどうか確認しましょう。

問題がなければ、「この内容で申請する」をクリックします。

<5営業日程度で審査が完了>
「投資家申請が完了しました」というページに移れば、投資家申請が完了です。

審査は、通常5営業日程度で完了しますので、審査完了の旨が書かれた簡易書留ハガキが来るまで待ちましょう。

この間に、他のソーシャルレンディング事業者も並行して登録・審査を受けてもかまいません。

財務情報

単位:百万円
総資産額 純資産額 売上高 経常利益
2013年12月期 598 72 251 128
2014年12月期 3,231 664 756 201
2015年12月期 6,023 1,609 2,988 681
2016年12月期 13,929 2,176 4,652 680
2017年12月期 21,979 4,557 8,794 1,189

オーナーズブック単体での収益面は、2017年第3四半期時点では3,400万円だったのに対し、今期は1億5,500万円

前年同期比では+356%と急成長を遂げました。

これは、クラウドファンディングの認知度拡大がIPO後と重なり、投資家会員数と貸付実行額が共に急成長したためと説明しています。

ロードスターキャピタル自身も、2012年の設立以来順調に増収を続けており、2017年9月にはマザーズ市場へ上場

2018年第三四半期の決算資料によると、連結売上高の進捗は第三四半期終了時点で通期予想の105億円に対し78億円(進捗率74%)。

経常利益は通期予想の20億円に対し終了時点で19億(進捗率95%)と、非常に早いペースで進捗しています。

税金と確定申告

オーナーズブック(および、ソーシャルレンディング)で得た収益に関しては、「給与所得以外で得た所得が20万円を超える場合」確定申告が必要となります。

給与所得以外の所得は、FXやソーシャルレンディングの収益が該当します。

つまり、オーナーズブックなどでの配当金の合計額が20万円を超えている場合は、確定申告をしなくてはなりません。

その他にも、個人で仕事を請けているなどで、家賃収入など給与所得とは別の収入がある場合、それらを合計した額が20万円を超えるなら確定申告の必要が生じてきます。

このあたりのさらに詳しい内容は、国税庁のホームページを参照すると良いでしょう。

マイナンバーの提出

オーナーズブックでのマイナンバーの取り扱いについてですが、現在は必須ではありません

口座開設の際にマイナンバーの登録項目はありますが、必須項目とはなっていないためです。

ですが、提出はできる限り行った方が良いでしょう。

というのも、近々マイナンバーは提出が義務化される可能性が高いためです。

現在、法令では金融商品取引業者が金融庁に提出する「支払調書」にて、顧客のマイナンバー記入が義務づけられています。

つまり、実質的にマイナンバーの登録は法令で義務づけられていると考えて差し支えありません。

今後、マイナンバーなしでは支払証書の提出が受け付けられないとなれば、マイナンバー登録は義務化されるでしょう。

そうなると、マイナンバーを登録する手間が発生してしまいますので、余裕のあるうちに登録しておくのがスムーズです。

解約・退会

オーナーズブックの解約・退会は、オーナーズブック退会申込画面から行えます。

ただし、運用中の案件がある場合は投資期間が終わるまで退会できません。

運用が終了したら退会手続きが完了しますので、それまで待ってから退会するようにしましょう。

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