ソーシャルレンディングの繰上返済ってどういうこと? 繰上げ返済をどこよりも詳しく解説

繰上返済とは

ソーシャルレンディングを運営していると、運用期間が12ヶ月となっていたにも関わらず、6ヶ月で「繰り上げ返済のため運用を終了する」ということがあります。今回の記事ではこの状況をわかりやすくするため、お金を借りる側の視点から身近な例をとって説明していきましょう。

私たちの生活でも繰上返済は存在する

例えばこれからマンションを買うと想定して、
住宅ローンのために3,000万円の融資を受け、金利が4%ついたとします。
その際30年のローンを組み、
元利均等返済方式で毎月固定返済額での返済を行なっていた場合、
毎月の返済額は143,224円となり、返済総額は51,560,710円となります。(※ボーナス・賞与等を加味しない場合)

支払い総額比較 30年返済の場合 20年返済の場合
毎月返済分 143,224円 181,794円
支払い回数 360回 240回
総支払額 51,560,710円 43,630,417円

しかし、この返済期間を短くし、
仮に20年で返済していく場合だと
毎月の支払いは181,794円と4万円ほど高くなりますが
返済総額が43,630,417円
となり、
差し引くと
7,930,293円ほど返済額が減ります。

このように返済期間を
・当初設定した期間より規定より短くする
・返済期限内に借入残額をまとめて返済する
ことを総称して繰上返済(期限前返済)と呼びます。

ファンドも同じく繰上返済(期限前返済)を行うと貸主への利息分が減る

上記住宅ローンでの例え話ですが、
ソーシャルレンディング市場でも同じことが言えます。

例えば、
ソーシャルレンディングのサービスを行うmaneoが
・運用期間:12ヶ月
・期待利回り:5%
・返済方法:12 ヶ月後一括返済(利払いは毎月)

という条件で出資を募っていたとし、
この案件に出資をしたと想定します。

その場合、
順当に12か月後に一括返済をされた場合、利息の支払いとして12か月間は
毎月4,284円(税引前)をmeneoから受け取ることができ、
12か月間の総額で51,413円 (税引前)の収益を受け取ることができます。

しかし、
仮に出資先が6ヶ月目に残金全額の繰上げ返済(期限前返済)を行った場合、
毎月4,284円(税引前)は6か月分までの利息しか発生せず、
収益の総額の半額の25,706円しか受け取ることができません。

出資先としても、
早期に返済することで利息が減るので、
繰上返済(期限前返済)を行いたい、というのが本音としてはあります。

レンダー(貸主)である私たちからすれば、
取引期間一杯まで利息を受け取りたいという気持ちがありますが、
こうした繰上返済(期限前返済)は割と起こりえるのが現状として存在します。

繰上返済(期限前返済)のはメリットもあるのか?

一見、繰上返済(期限前返済)はデメリットだけのように感じますが、一概にそうとも言い切れません。なぜなら繰上返済が行われるということは、出資を募集しているファンドの借入計画か健全であるという何よりの証明だと言えるからです。

投資したお金が全額戻ってくる

繰上決済が行われれば、
元本である投資金額が全額戻ってきます。
ソーシャルレンディングの仕組みとして、
借主が仮に貸し倒れ(デフォルト)を起こしてしまうと、
最悪の場合貸したお金は戻ってきません。

この貸し倒れはまだ報告として上がってませんが、
十分想定すべきリスクと言えるでしょう。
特に金利の高い案件であればなおさらそのリスクは変動するといえます。

また、
貸したお金が返ってくれば、
そのお金を他の案件の投資に回すこともできます。

貸し倒れのリスクを想定すると、
仮に利息の支払いが減ったとしても十分プラスになると言えます。

安心して投資ができるファンドであるという実績

繰上げ返済(期限前返済)を行うファンドは、
「期限内に借りたお金を規定よりも早い段階で返すことができるファンド」
と言えるので、
それは信用できるファンドであると言えます。

そのため、
そのファンドに出資するか否かの判断が
間違ってなかったという証明にもなり得ます。

ソーシャルレンディング会社で言えば、
maneoなどが繰上げ返済(期限前返済)を行うファンドが多く、
早期での取引終了のパターンを聞きます。

これはある意味、
meneoのファンドに対する取り扱いの判断基準が信頼のおけるもの
だと言うこともできるのです。

まとめ

繰上返済(期限前返済)はレンダーに決定権はなく、
未然に防ぐことはできないものですが、
仮に起こってしまったとしてもポジティブに
捉えていきたいですね。

仮に繰上返済(期限前返済)が起こったら
・他のファンドに投資する
もしくは
・繰上返済が起こりにくいといわれているファンドを選びなおす
というのも選択肢としていいかもしれません。

繰上返済が起こりにくいと言われているファンドにも
デメリットはありますが、取引期間を満期までしっかり運用充てたい方には
オススメです。

執筆者: 大人のソーシャルレンディング編集部

OSL(大人のソーシャルレンディング)編集部。ソーシャルレンディング会社の徹底解析から実際の運用まで、ソーシャルレンディングの魅力と動向を追いかけます。