2017年2月13日現在、ソーシャルレンディングサービス会社であるラッキーバンクとトラストレンディングを運営するトラストファイナンスに金融庁の検査が入っていることが発表されています。
最近では2016年12月にみんなのクレジットに金融庁に検査が入りました。
ソーシャルレンディングは各社でサービスがスタートしてから定期的に各社金融庁に検査が入っています。
過去に金融庁検査が入った事例
過去の金融庁の検査を振り返ってみると、
2016年12月 みんなのクレジット
2015年7月 クラウドバンク(行政処分)
などのサービス運営会社が金融庁の検査、又は処分を受けています。
クラウドバンクに行政処分が入った際は、
(1)分別管理を適切に行っていない状況
(2)顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況
の2つの理由で処分が入りました。当時のクラウドバンクの場合は、業務システムに情報を手入力で行っており、タイムリーに情報を反映できなかったことが理由の様です。
日本クラウド証券株式会社に対する検査結果に基づく勧告について
ソーシャルレンディングは何億円という大きな金額を扱う割には、運営会社の従業員は10人前後であることも多いので、しっかりとお金の管理がされているか、という点を金融庁も気にしているようです。
両者の従業員数は?
今回金融庁の検査が入った2社の従業員数を見てみると、
ラッキーバンク・インベストメント →7名
トラストファイナンス →非公開
となっています。
こうやってみるとラッキーバンクインベストメントの従業員は10人にも満たない人数で運営していることがわかります。トラストファイナンスは、もともとソフトウェアの開発をおこなっていた会社で、10年前に貸金業の登録を行っています。
ローン総額から比較
ラッキーバンク
ラッキーバンクは2017年にローン総額が70億円を突破しました。2014年12月スタートですから、2年間で70億円のお金を集めたことになります。その金額を7名で運営しているのですからチェックの目が厳しくなるのも想像が出来ます。
急激に成長しているからこそ、チェックの目が厳しくなるのかもしれません。
トラストファイナンス
トラストファイナンスは第2種金融業は2011年に取得しています。ソーシャルレンディングのサービスは2015年10月からスタートさせており、2017年2月時点でローン総額は約17億円ですから、1年で10億円近い金額を運用していることになります。
まとめ
ラッキーバンクもトラストレンディングも案件の人気が高く、募集してすぐに満額になることも多く、その分注目度が高いといえるでしょう。
今後両社の動向を見守って行きたいところです。