SBIソーシャルレンディングの特徴、メリット、デメリット | 大手SBIグループ傘下、リスクを抑えた案件が豊富概要

SBIソーシャルレンディング

証券、銀行、保険など金融会社を傘下に収めるSBIホールディングスグループの会社です。親会社が大きいので、運営会社として安心感があります。リスクを抑えた案件が多いのが特徴でしょう。

詳細
利回り
3.2%〜10.0%
ローン総額
307億円
2018年12月
最小投資金額
10000円
会社概要

SBIソーシャルレンディング株式会社
設立:2008年1月24日

ニュース

※最新の情報、また正確な情報をお求めの方は、必ず公式サイトにて確認頂くようにお願い致します。

会社概要

証券、銀行、保険など金融会社を傘下に収めるSBIホールディングスグループの会社です。親会社が大きいので、運営会社として安心感があります。

会社設立は2008年1月、ソーシャルレンディング事業は2011年3月からスタートさせています。

ファンドの種類

大きく以下の5つに分類される案件を扱っています。

SBISL不動産担保ローン事業者ファンド

2012年9月27日から募集を開始された「不動産担保ローン事業を行っている事業者」へ投資する金融商品です。

貸出を行う事業者はSBI独自の条件をクリアした相手のみとなっています。

貸出先の事業者は法人・個人・個人事業主を相手として、担保の不動産に抵当権を設定した上で、評価額の70%を上限に貸出を行っています。

運用期間は約14ヶ月で、予定年間利回りは3.2〜4.7%と公表されています。

不動産に抵当権設定しており、貸付金に対する優先弁済を受けることができるようになっていることから、比較的安定した投資となっている分、利回りはそれほど高くないというファンドです。

SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド

2017年6月19日から募集を開始された「日本で働くカンボジア人技能実習生」向けに、貸付を行うファンドです。

カンボジア人技能実習生が出光セゾンマイクロファイナンス(カンボジア)有限会社から借り入れしている研修費用等を、本ファンドの貸付金で借り換えによる一括返済を行い、実習生の為替リスクを排除する狙いです。

その後カンボジア人実習生は日本で就労しながらSBISLへ毎月返済を行うという仕組みです。

運用期間は約12ヶ月で、予定年間利回りは10.0%と高い利回りが公表されていますが、同時に非常にリスクの高い投資であることも明記されています。

また、出資金が借り入れ希望額を上回った際に、次回ファンドへ繰越となる「ロールオーバー」の可能性が非常に高いことにも注意が必要です。

SBISLメガソーラーブリッジローンファンド

太陽光発電事業者向けの貸付事業で運用するファンドで、玄海インベストメントアドバイザーと協業して組成する「かけはし」シリーズのファンドです。

再生可能エネルギーの普及・拡大や環境負荷低減によって日本のエネルギー系インフラを支える事業であり、現在から未来への架け橋になるという意味が込められているファンドです。

予定年間利回りは3.2〜10.0%となっており、実績を見る限りでは7.0%程度に落ち着く傾向があります。2018年12月現在は延滞中の貸付元本、デフォルトした貸付元本は0のため、比較的安定した投資先と言えるでしょう。

SBISL不動産バイヤーズローンファンド

「不動産の売買等を行う事業者」向けの貸付事業で運用するファンドです。

本ファンドでは貸付けにあたって「転売用不動産に抵当権を設定」していて、SBISL不動産担保ローン事業者ファンドと同じです。

さらに、担保余力評価総額に対する融資割合は、原則として80%未満とされています。

予定年間利回りは3.2%〜10.0%となっており、実績を見る限りでは6.5%程度に落ち着く傾向があります。

一見すると安定した投資先のように見えますが、2018年12月現在で延滞中の貸付元本が2.7億円、デフォルトした貸付元本が約1.3億円あるため、投資をする際は注意が必要です。

SBISLオーダーメード型ローンファンド

事業資金や不動産取得のためなど資金用途が明確な相手を対象にローンを設定しているファンドです。運用期間、金利、募集金額は個別の案件ごとによって異なります。

担保や保証などの条件も案件によって異なるのでリスクがどの程度あるかは案件ごとに慎重に見極める必要があります。

過去の募集案件を見てみると、金利は3.5〜6%、募集期間は3ヶ月と短いものから34ヶ月まで様々です。

SBISL証券担保ローンファンド

SBI証券に有価証券を持っている会社に対して、有価証券を担保に貸付を行うローンファンドです。

同じグループ会社で証券が担保されているので、貸し倒れリスクは低いといえるでしょう。金利は2.0%が想定されています。

※このファンドは2017年9月29日(金)で取扱を終了しています。



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SBIソーシャルレンディングの特徴

メリット

親会社が金融の大手グループであるため、経営の健全性や信用性があるというのは最大のメリットといえます。

デメリット

リスクを抑えている案件が多いので、金利自体は他のソーシャルレンディングサービスに比べると低いという印象があります。

担保と保証

SBISL証券担保ローンファンドは、貸出先企業がSBI証券に保有する証券が担保として設定されていました。

SBISL不動産担保ローン事業者ファンドは、貸出先の不動産担保ローン会社が設定する不動産が担保として設定されます。貸出価格は不動産評価額の70%が上限となっています。

SBISLオーダーメード型ローンファンドは、個別に担保や保証が設定されています。担保や保証の種類としては、貸出先が保有する不動産や証券、代表者による連帯保証など案件によって様々です。

入出金について

SBIソーシャルレンディングは、他のソーシャルレンディングサービスと異なり、出資する案件に申込みした後に、出資金を振り込む形式になります。

また、投資が終了した後の金額は1円単位で再投資することも可能ですが、再投資案件の最小投資額単位になるように差額を入金する必要があるようです。

 例)出資金額50,000円のうち、振替金額12,345円の場合
      ①ファンドへのお申込手続き 50,000円
      ②「口座情報」画面の「振替依頼」ボタンより振替手続き 12,345円
      ③弊社指定口座への差額のご送金 37,655円
       (50,000円-12,345円=37,655円)

分配金を出金する場合は手数料無料で引き出すことが出来ます。

入金が無料になる

2018年11月16日にSBIソーシャルレンディングから発表された内容によりますと、2019年1月(予定)より入金(出資金の送金)の手数料を無料にする準備を進めているようです。

条件としては住信SBIネット銀行の口座を持っているユーザーが対象ということで、これが実現すれば手数料を負担することなく、入金(出資金の送金)ができるようになります。

SBIソーシャルレンディングはもともと分配金の出金が無料のため、入金手数料が無料になれば入出金共に完全無料ということになります。

詳細情報

運用利回り 3.2%〜10.0%
(参考値)
運用期間 1ヶ月〜34ヶ月
(参考値)
最小投資金額 1万円〜
口座管理費 無料
入金手数料 投資家負担
出金手数料 無料

会社情報

会社名 SBIソーシャルレンディング株式会社
設立 2008年1月24日
資本金 135,400,000円
(サービス開始時)

財務情報

単位:千円
資本金 営業貸付金 当期純利益 利益剰余金
2013年3月期 10,000 800,680 -335,860
2014年3月期 10,000 1,780,290 -123,056 -458,916
2015年3月期 10,000 2,587,802 -106,346 -565,262
2016年3月期 10,000 4,613,295 -97,781 -663,043
2017年3月期 10,000 11,205,566 9,377 -653,666
2018年3月期 10,000 21,060,537 142,877 -510,789



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執筆者: OSL編集部

OSL(大人のソーシャルレンディング)編集部。ソーシャルレンディング会社の徹底解析から実際の運用まで、ソーシャルレンディングの魅力と動向を追いかけます。